16 March 2008 / Sunday

World Wide Wonderland

フルーツシール・カレンダー2008

ことしのフルーツ・シール・カレンダーはどうでした?

おかげさまで、Fruit Label Issue cal:2008 “World Wide Wonderland” は、すべてなくなりました。国内はもちろん、ことしもいくつかのカレンダーは海を越え、ロンドン、ロス、トロント、ベルリン、ハンブルグ etc へ。
ショップやいろいろな”ルート”でご購入いただいた方々には、この場を借りて深く御礼を申し上げます。
来年2009年度版は、早めに作れるようがんばります。

さて、つい先だって、共同制作者の吉本 宏くんに、フルーツ・シール・カレンダーを「10部」を譲りました。なけなしの最後です。
神戸・三宮のセレクトCD・レコードショップ、「ディスク・デシネ disques dessinee」さんに置いてもらっているようです。まさに貴重なデッドストック・モノ!(ディスク・デシネさんにもこの場を借りて深く御礼申し上げますー)

https://www.disquesdessinee.com/?mode=item_view&no=13048

「デシネ dessinee とは仏語で “デザイン” を意味する言葉。商品すべてをセレクトすることによって自らのお店を “デザイン” しているつもりです。」
と語るディスク・デシネさん。
音源のセレクションはぼく自身大好きなトーンを感じます。ふつうに音楽が好きな方は、ぜひぜひデシネさんのウェブサイトへアクセスをどうぞ

disques dessinee ディスク・デシネ
兵庫県神戸市中央区栄町通 2-1-2 日東ビルディング B03 〒650-0023
078 321 3008 ;Phone
12:00 - 20:00 ;Open
https://www.disquesdessinee.com/

05 March 2008 / Wednesday

牛腸茂雄

Filed under: Photograph, Book, Museum, Art — argyle street tea room @ 19:31:49

gocho.jpg

技術に頼っていたり、流行りだったり、スタイリッシュだったり。
そういった表現物は世の中にたくさんあるけれど、それとは違う視線の延長線上にある芯がしっかりしていて決してぶれない普遍的なものに子供の頃から憧れを持っていた。
換言するとそれはふつうで永遠で精神的に深みのあるものと云えるのかもしれない。
牛腸さんのコンポラ写真は、ぼくにとってまさにそれで、普遍的な深い美しさがそのモノクロームの中にいつもある。いたって日常的な光景にそのなまなざしを淡々と傾ける姿勢に深い永遠性を感じる。彼の写真へのピュアな態度が、あるいは幼少時に患った病と闘い続けていたという事実が、ぼくには捕まえきれそうでつかめない永遠の一瞬を切り取らせているのだろうか。

“Punk is attitude, not style.”
ジョー・ストラマーがかつてそう語ったように、本質はスタイルには宿らない。

わたしいまめまいしたわ」現代美術にみる自己と他者
東京国立近代美術館
2008年01月18日(金)〜2008年03月09日(日)
http://www.momat.go.jp/Honkan/Self_Other/index.html

《写真》牛腸茂雄 “SELF AND OTHERS” 1994(未来社)より

05 December 2007 / Wednesday

Library Bar’s Books In Niseko

Filed under: Design デザイン, Art direction, Selection, Book — argyle street tea room @ 23:41:47

すでに雪降る12月初旬のノーザンリゾート。
北欧の洗練されたデザインと寛ぎの空間をテーマとした「Scandinavian Chic」をコンセプトに装いも新たにリニューアルオープンした、北海道ニセコのリゾートホテル。併設するライブラリー・バーの「本」をセレクトする仕事をしました。
建築、北欧系、デザイン、タイポグラフィー、スカンジナヴィアン系辞書、絵本、カルチャー・マガジン、辞典、旅行、写真集、アート作品集、詩集、小説などなど、ヨーロッパの古書を中心に60冊ほどをコーディネート。
ゲストがその本を実際に手に取り頁を捲り愉しむこともできる。一方では繊細なスカンジナビアンテイストを表現するヴィジュアル・ディスプレイ効果。遠い大地、ノーザンリゾートでのゆるやかで快適な時間を過ごす人々を想い浮かべながらのとても愉しい仕事でした。 (more…)

29 September 2007 / Saturday

ペリカンのロールパンとささやかだけれど役にたつこと

Filed under: Polaroid ポラロイド, Photograph, Book — argyle street tea room @ 12:35:20

pelican bread on the table

レイモンド・カーヴァー raymond carver の「ささやかだけれど、役にたつこと a small, good thing 」のパン屋はこう云う。

よかったら、あたしが焼いた温かいロールパンを食べて下さい。
ちゃんと食べて、頑張って生きていかなきゃならんのだから。
こんなときには、物を食べることです。
それはささやかなことですが、助けになります。

ペリカンのロールパンの豊かな匂いを感じてたら、ふとそんなフレーズを思い出した。
つらいとき、大変なとき、途方にくれたとき、頑張らなきゃないけないときは、パンを食べる。パンを食べてもらう。
病気のときもね。食べることは温かい。

26 August 2007 / Sunday

夏の終わりとスマイル

Filed under: Book — argyle street tea room @ 0:04:52

夏が終わりを迎える頃、読み返したくなる本がある。永井宏さんが8年くらい前に書いた「スマイル」という青春小説だ。
それは、ビーチボーイズ beach boys の幻のアルバム「スマイル smile」のエピソードを引用し、逗子の海辺の別荘を舞台にした、センチメンタルで瑞々しいストーリー。

5人の男女が理想とする現代のコミューン。あきらめてしまったことへの後悔。自分に何が出来るのだろうという焦燥。「共有〜」と「永遠〜」というフレーズがずっと頭から離れない。学生時代の甘酸っぱい記憶と繋がって、いろんな意味でぼくにとってあこがれに近い小説だ。

ジャン=リュック・ゴダール Jean-Luc Godard、勝手にしやがれ、ジョナス・メカス Jonas Mekas、リトアニアへの旅の追憶、ヴィム・ヴェンダース Wim Wenders、都市の夏、フランソワ・トリュフォー François Truffaut、ブライアン・ウィルソン Brian Wilson、キンクス Kinks、ラヴィン・スプーンフル Lovin’ Spoonful、ボレックス Bolex、逗子秋谷、太陽は美しい、スマイル・バッジ :)。
こんなキーワードが確信犯のようにちりばめられている。
そして、ぼくがもう十数年つきあっている愛車、ルノーキャトル renault 4 が逗子の海岸線を颯爽と走る。

今日、よく立ち寄る大船の古本屋のワゴンコーナーで、偶然「スマイル」を見つけた。
今年もまたしっかり読みなさい、ということなのかなあ。
鈴虫の声が聞こえ、ひんやりした夜風を感じ始めた今宵、読み返すタイミングにはもってこいかもしれない。

新 しい生活のスタイルを築こうと、海辺で暮らした夏は、お互いに素直になることから始まった。気持ちを共有し、分け合うことで、誰にも真似のできない自分た ちの永遠を抱き続けられると信じようとした。いつの時代も変わることのない自然の中にいることで、それをより深く感じとることができるようになっていっ た。(文中より抜粋)

「スマイル」を数年前の夏の終わりに貸して以来、返してくれない Hくんへ。
ぼくはもう一冊手に入れたから、ある意味で共有をしていたその「スマイル」は、永遠の誕生日のプレゼント、ということでよろしくー :)

「スマイル smile」
1999年10月1日発行(限定6000部)
著者/写真 永井宏
装幀 篠山小百合
編集 佐藤由美子 前田美紀
発行 サンライト・ラボ

01 August 2007 / Wednesday

Happy Birthday, Helvetica!

Filed under: Design デザイン, Book — argyle street tea room @ 0:11:27

ヘルベチカ helvetica というタイプフェイスはひときわ美しい。多くのクリエイターたちに愛されるこのヘルベチカを、いまこの瞬間も誰かが大きなリスペクトを込め、そのデザインの中でシンプルに、丁寧に使っていることだろう。1957年にマックス・ミーディンガー Max Miedinger によってデザインされたヘルベチカは、今年で50歳を迎える。国境、時代、文化、スタイルを超えたロングライブ。
ハッピー・バースデイ、ヘルベチカ!
盛大なパーティが、いま世界中で行われている。

helvetica” A Documentary Film by Gary Hustwit
http://www.helveticafilm.com/

Design Museum London
50 Years of Helvetica
http://designmuseum.org/exhibitions/2007/helvetica

MoMA The Museum of Modern Art
50 Years of Helvetica
http://www.moma.org/index.html

Linotype.com
Helvetica NOW Poster Contest


Helvetica: Homage to a Typeface

*画像は film “helvetica” より

22 July 2007 / Sunday

以来、ジョビンの曲ばかり聞いている。

Filed under: Music 音楽, Book — argyle street tea room @ 0:33:21

吉本くんのブラジル、そしてぼくの英国の旅の土産話を、いつもの新橋でゴーヤチャンプルーを頬張りながらしていた。
彼は、アントニオ・カルロス・ジョビン A.C Jobim の生誕80周年を記念して企画された「カチア catia」によるジョビンのトリビュート・アルバム「Catia Canta Jobim」の録音を兼ねて訪れていた。
彼が切り取ったリオデジャネイロの多くの写真を、ぼくは熱心に眺めながら、見果てぬ地球の裏側の、晩夏のイパネマの白い砂浜に、あるいはあの丘に厳かに聳えたつコルコヴァードに、想いあふれる。
そのイメージの断片が、発売中の「週刊朝日」の巻末に掲載されている。

「自分の音楽の多くはリオの美しさによるものだ」
とジョビンが語ったように、リオの美しい風景と雄大な自然は、彼に大いなるインスピレーションを与えたのだ。
「ボサノバの源流を訪ねて」 文=吉本 宏

ジョビンが愛したリオの豊かな自然を描写し、文末をこんな素敵なフレーズで締めくくる。
さて、ぼくにとってクリエイティブに対してのインスピレーションの源って何なんだろう?
そんな風に想いながら、今日もぼくはジョビンのレコードをターンテーブルに丁寧に乗せる

01 April 2007 / Sunday

クオリアと笑ったこと

Filed under: Book — argyle street tea room @ 11:55:11

最近、茂木さんがとても人気です。
ブルータスにも特集されちゃって。
クオリア日記」けっこう好きでときどき眺めていました。
とても笑ってしまった台詞。その引用。

最近、私は法学部なんか行かないで仏文でも
いけば良かったと後悔しているけれども、
それも、日本の法律家の無能ぶりにほとほと
あきれているからだ。
法学部出というのは、もはやセンスの悪さを
露呈する
ダーティーワードなんだよ。
(茂木健一郎)

なぜか法学士でもあるぼくとしては、とても鮮明な質感のクオリアを感じてしまった。

10 January 2007 / Wednesday

シティ・ノートブックを持って街に出よう!

Filed under: Design デザイン, Polaroid ポラロイド, Photograph, Book — argyle street tea room @ 12:14:55

モレスキン(モールスキン)の逸品、シティ・ノートブック。
マップ、地下鉄マップ、通り名・駅名リスト、カテゴリー別無地ページ、インデックス、ミシン目付きのメモ紙片、トレーシングペーパー、そして、定番のリボンに折り畳み式のマチ付きポケット、ゴムバンド。

さて、気になるのはラインナップ。
今現在、以下の都市が発売中。

Amsterdam、Barcelona、Berlin、Dublin、Lisbon、London、Madrid、Milan、Paris、Prague、Rome、Wien。

完成度は高く、至極便利。ハイ・ユーザビリティ! なんだか、発売しているこの都市から選んで、旅行先を決めてしまいそう。

さあ、シティ・ノートブックをコートのポケットに忍ばせ、世界へ。そして街に出よう。
ボン・ボヤージュ!

http://www.moleskine.it/eng/_interni/catalogo/Cat_int/catalogo_city.htm

06 May 2006 / Saturday

Ein Fisch geht an Land - Leopold Federmair / Renault 4

Filed under: Design デザイン, Print, Photograph, Book — argyle street tea room @ 20:29:58

「魚は陸にあがる」レオポルド・フェドルマイヤー

以前にこの blog ですこしだけ紹介をした、Leopold Federmair 氏の最新ノベル「Ein Fisch geht an Land」が オーストリアの OTTO MULLER VERLAG から発刊になりました。argyle street tea room では、この小説のカバーフォトを担当しています。Renault 4(ルノーキャトル) の海辺でのモノクローム写真です。
(小説の中の主人公、Kave が Renault 4 に乗っています)

金赤を大胆に使い、黄金分割で構成的に纏めたデザインは秀逸。タイポグラフもシンプル&プレーン。Bauer Bodoni の Black Italic と Helvetica の組み合わせが華麗でとても印象的です。
この写真がこの小説を多くのヒトに読んでもらえるための、ポジティブな後押しになればいいなと想っています。

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