パンダのドライヴ

所用で、三浦半島の先、三崎の港へとパンダを走らせる。
町の無料駐車場へと続く路肩に並んでいると、2 台前に同じ紺色のパンダがいた。珍しい。パーキングは満車で、しばらく待ちくたびれていた状況だったから、前方の京都ナンバーの 4×4 パンダを覗きに行った。運転席には青年、狭いパンダの助手席には齢 80 ほどの小柄なおばあちゃんがちょこんと行儀よく座っていた。本国イタリアではよくあるシーンかもしれないけれど、ここ日本では滅多に見かけないフォトジェニックな風景だった。あまりのほのぼのさに笑みが溢れ、声を掛け少しだけその青年と話をした。敬老のお祝いで三崎の “鮪” を愉しみに来たらしい。
その前日に、ぼくは鎌倉の豊島屋から敬老のお祝いの熨斗を丁寧につけ、心ばかりの品を祖母に送った。「福寿」「福集い」「蕨羹」そして定番の「鳩サブレー」の詰め合わせ。
一方で、新鮮な “鮪” の赤身や焼きたてのかまを食べるためのドライヴ。ぼくの祖母は遠くはなれた南に住んでいるから、そのドライヴがとても羨ましくて仕方がなかった。
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