美しい栗懐中箸

ようやく、いい箸を見つけた。栗懐中箸入れと竹箸のセット。
栗の木が身と蓋用にすっぱっと真ん中でふたつに割られ、箸の収まる身の部分が削られている。そこに竹箸を収め、籐で編んだ輪で締める。
漆が塗られ、艶と木目が奇麗に現れたこの箸を、ぼくは携帯用の箸として外食の国産以外の割り箸の代わりに使うつもり。個人レヴェルで取り組めるちいさなちいさなエコなのかもしれない。
金儲け、ファッションやブームではない環境への取り組みは、結局のところ個人の身の丈にあった視線の先にしかない。週3回乗っていたをクルマを1回減らす。大きなクルマを所有しない。冷暖房を使う温度を1度調節する。PPC用紙を印刷用紙をFSC(Forest Stewardship Council / 森林管理協議会)認証紙にする。紙タオルは使わない。ささやかだけれど結局は個人の生活のうえでのルールと意識の持ちようでありその継続だ。
森林を健全に守る為に間伐をし、その間伐材を有効に利用した割り箸は、 元来エコのアイデアから生まれたものだった。けれど、いまほとんどを輸入品に頼り、残留する有害な漂白剤、保存料の問題も指摘されている。また、海外では割り箸用に伐採された森林がもたらす水害もあると聞く。一方で古くから続く日本の文化としての割り箸の存在。
このあたりの話は長くなるので機会があれば後述するけれど、ふだんの生活の中で、大切で必要なルールと意識の向上のため、ぼくらの背中を軽くそっと押してくれる肩肘張らないスマートなモノ・コト・アイデアが増えるといいなと想う。これからも、それはデザイナー、クリエイターの役割のひとつであって欲しい。
そうそう、栗の箸入れを締める籐で編んだ輪は、箸置きになる。ささやかなアイデアだけれど永く使いたいと思う美しさが、そこにはたしかにある。
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