牛腸茂雄
技術に頼っていたり、流行りだったり、スタイリッシュだったり。
そういった表現物は世の中にたくさんあるけれど、それとは違う視線の延長線上にある芯がしっかりしていて決してぶれない普遍的なものに子供の頃から憧れを持っていた。
換言するとそれはふつうで永遠で精神的に深みのあるものと云えるのかもしれない。
牛腸さんのコンポラ写真は、ぼくにとってまさにそれで、普遍的な深い美しさがそのモノクロームの中にいつもある。いたって日常的な光景にそのなまなざしを淡々と傾ける姿勢に深い永遠性を感じる。彼の写真へのピュアな態度が、あるいは幼少時に患った病と闘い続けていたという事実が、ぼくには捕まえきれそうでつかめない永遠の一瞬を切り取らせているのだろうか。
“Punk is attitude, not style.”
ジョー・ストラマーがかつてそう語ったように、本質はスタイルには宿らない。
「わたしいまめまいしたわ」現代美術にみる自己と他者
東京国立近代美術館
2008年01月18日(金)〜2008年03月09日(日)
http://www.momat.go.jp/Honkan/Self_Other/index.html
《写真》牛腸茂雄 “SELF AND OTHERS” 1994(未来社)より
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