
ホテルの窓から見下ろした家庭の一室。
ピート・ハインがデザインしたフリッツ・ハンセンの楕円テーブルとアルネ・ヤコブセンのセブンチェア。
ルイス・ポールセンのライト。
左にアイロン台。右に日本の古箪笥のようなこげ茶の木のチェスト。
窓際には絶妙な配置の鉢植え、調度品のいくつか。
この風景が、コペンハーゲンではふつうなのかは分からないけれど、なんだかとってもシンプルでいい雰囲気。
すべての家庭がこんなにプレーンでモダンなセットなんだろうか? 街では、ヤコブセンのチェアをいたるところでたくさん見かけた。公共の施設、オフィス、ホテル、アンティーク家具店、イルムス。 アリンコ、セブン、タン、グランプリ、スワン、エッグ。
そして、こうやってふつうのデンマークの家庭にも、ヤコブセンがデザインした家具がしっかり入り込んでいる。それは血液のように、あたりまえに。
きっと、これまでずっと使ってきたように、これからもずっと使い続けるんだろうと思う。美しい風景。美しい関係。
ここに来て良かった。そのとき、そう思ったコペンハーゲンでのなにげない一風景。 早起きした翌朝、この家のお父さんが、自分のシャツにしっかりアイロンをかけ、お茶を飲み、かばんを持ち、部屋の明かりを消して、シゴトに出かけた。