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モレスキンをいままでどれくらい使ってきたのだろう。本棚には、ほどよく使い込まれた黒い背表紙の歴代モレスキンがたくさん詰み重ねられている。ダイアリー、クラシック、リポーター 、シティ・ノートブック。ぼく自身の記憶のたしかな断片がこのモレスキンには記録されていると考えると、まさしく外付けストレージに違いない。それも消えることのない優秀な記憶装置。元来、飽きっぽいぼくは、同じノートを二冊続けることができないのだけれど、モレスキンに限ってはどうにも違って、ダイアリーだったら毎年、ノートだったらページが無くなったら、なにも躊躇せず新しいモレスキンを買い求める。スケッチをしたり、ラフを描いたり、メモを残したり、思いついたアイデアを記しておいたり、何かを挟んでおいたり、貼り付けたり。(でも、なぜ、モレスキンなのか?という問いには実はうまく答えられないのだけれど。一方で、使いやすければ、実はどんなノートでもいいんじゃないかとも思ったりもしている。)

「フルーツシール集め」が、ぼくのライフワークのひとつだ。そう、バナナやオレンジにペタッと貼られているあの小さな果物シール。街のスーパーやマーケットでフルーツシールを物色する。お目当ての(シールが貼られた)フルーツを買い込みシールを丁寧に剥がしゲットする。ただ、その管理方法は悩みの種だった。フルーツシールはそもそもシールだから、粘着性がある。重ねることもできないし、ヘタなものに貼ると再剥の際破けてしまったり、素材も紙ベースが多いから水にも摩擦にも弱かったりで、どうにもこうにも勝手が悪いのだ。

数年前、ベルリンとコペンハーゲン周辺を長く旅した。日々確実に増えてゆくフルーツシールの整理にいつものように困っていたぼくは、ちょうど旅の手帳として重宝していたモレスキンに目を付けた。モレスキンへすぐに貼り付けて、これを即座に〈コレクションブック〉とすればいいじゃないかと。シールなのだから糊もいらないし、記憶の断片の粘着度はより高まるかもしれないぞとうまいことを考えながら、ペタペタと無造作に貼付けた最初のページがこれだ。
この写真を何気なく Flickr にアップロードした。すると、アメリカのモレスキンファンサイト「moleskinerie.com」の生みの親、ドキュメンタリー写真家でもある Armand B. Frasco さんから連絡があり、そのサイトに「LABEL LOVE」として掲載される。その後、この写真は一人歩きをし、YOKO さんが始めた「moleskinerie.jp」にも新たな文章が加えられ「フルーツ薫るモレスキン」や「フルーツシール薫るモレスキンのその後・・・」として公開されることになる。

そして九月、この写真は、その YOKO さんが堀正岳さんと共著の今月発売が予定されている新刊「モレスキン〈伝説のノート〉活用術 記録・発想・個性を刺激する75の使い方」にも紹介をされているらしい。どの位のスペースにどのような内容で載っているかは解らないけれど、少しでも役に立っているのならとても嬉しい。そして、小さくて個人的なモレスキンに綴った記憶の断片が、誰かのアイディアの種のひとつになればと思う。

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moleskinerie.jp」を始めたばかりの YOKO さんに、当時こんな内容のメールを送ったことを憶えている。

『 何よりも継続が大事だと思うので、これからもがんばってください! 応援しています。ささやかでもいいから、何かイベントごとができれば面白いですね。』

ささやかなイベントどころか、それを通り越してこんなにも愉しくワクワクするモレスキン本を出してしまうなんて! YOKO さんのモレスキンへの愛情と「継続」に心から乾杯を。ぼくもフルーツシール集め、フルーツシールカレンダーを作り続けていかなくてはね。すべての事柄は、対象への愛情と継続でなりたっているのだから。

一方で、ぼくがモレスキンを使い続ける理由の答えのようなものをこのモレ本の中に見つけることができるのかもしれないなと、ひそかに思ってもいる。来週の金曜日が待ち遠しい。

モレスキン「伝説のノート」活用術
記録・発想・個性を刺激する75の使い方

堀 正岳・中牟田洋子(著)
定価:1500円(税込)
ダイヤモンド社
2010年9月10日発売

【公式サイト】
http://moleskinebook.diamond.jp/

1)ユビキタス・キャプチャー(人生そのものを記録する方法)
2)読み返し3ステップ活用法(モレスキンを読み返す効果的な方法)
3)ビジネス活用術(GTD,時間トラッキングなどの仕事に生かす方法)
4)生活活用術(日記,トラベルノート,単語帳などの日常で使う方法)
5)DIYカスタマイズ術(ペンの持ち歩き,拡張ポケットを活かした改造法)
6)組み合わせ文房具(相性のいい文房具の使い方)


世界で一番愛されるノート
待望の世界初ガイドブック!!

へミングウェイ、ピカソ、ゴッホ、チャトウィンも愛用した「伝説のノート」を、仕事とプライベートで使いたおす75の活用法を世界初公開!

■なぜ、モレスキンが選ばれるのか?
作家や画家、ジャーナリスト、冒険家、ビジネスマンなど、世界中で愛されるモレスキン。オイルクロスの表紙とゴムバンドが特徴的なこのノートは、単なるノートではありません。多くのユーザーは、そこに他では得られないモノとしての価値を見出し、また、持つことでライフスタイルが変化する様子に魅了されています。
ノート自体の堅牢さや本のようなボリューム感だけでなく、シンプルで自由な体裁、そしてモレスキンが持つ「自由の精神」も支持される大きな理由です。

■世界中で議論される「使い方」
自由であるがゆえに、モレスキンノートは世界中でその使い方が熱く議論されています。本書は、その中から仕事やプライベートで
今すぐ使える75の活用法を厳選して紹介します。これまで多くのブログや海外サイトを見なければ知ることのできなかった活用法や改造テクニックが満載です。
人生そのものをノートに記録するユビキタス・キャプチャーから、GTDやスケジュール管理、To Do管理、時間トラッキングなどのライフハック、日記、フォトアルバム、トラベルノート、レシピブック、単語帳などのプライベート活用、さらには、市販のモレスキンを自分だけの「マイモレスキン」に変身させるDIYカスタマイズ術など、誰でもすぐに実践できるワザをご紹介します。

■使えきれていない人に最適の1冊
モレスキンノートはすべてが自由であるため、「ハードルが高い」「なかなか書き込みにくい」というイメージを持つ人もいます。本書はノートの記録法だけでなく、読み返すためのさまざまな工夫とコツもご紹介します。
ユビキタス・キャプチャー、毎日レビュー、週次レビューの「3ステップ活用法」を軸に、ハイパーリンク、タグづけ、アイコン表示、ページ拡張、索引作り、スレッド表示、
小口カラーリング、切れ込みなど、ノートを見返すための手法はたくさんあります。また、EvernoteやGoogle Calendarなどのデジタルツールとの使い分け、
さらには、ペンの持ち歩き法から、拡張ポケット活用法、複数ノートの持ち歩き法など、想像力を刺激するDIYのテクニックを多数ご紹介します。
モレスキンノートと組み合わせる文房具も、相性のいいペンから付箋、ラベル、ペンホルダー、スタンプ、ポケットカッター、カメラまで満載です。モレスキン社制作協力のため資料性も高く、繰り返して読める1冊です。

著者について
堀 正岳(ほり・まさたけ)
1973年アメリカ、イリノイ州生まれ。ライフハックや仕事術をテーマとしたブログ、「Lifehacking.jp」管理人。「ライフハックとは人生を変える小さな習慣」をモットーに、クラウド時代のライフスタイルとワークスタイルの話題から、iPhone・iPad・モレスキンなどのガジェットや文具の活用法などを紹介している。本業は地球温暖化の影響評価と気候モデル解析を中心に研究している研究者。理学博士。著書に『できるポケット+Evernote活用編』『できる100ワザ ツイッター』(共著:インプレスジャパン)、『iPhone情報整理術』(共著:技術評論社)、『情報ダイエット仕事術』(大和書房)など。

中牟田洋子(なかむた・ようこ)
1982 年福岡県生まれ。モレスキンにまつわる記事を毎日更新している日本一のモレスキンファンサイト「moleskinerie.jp」[モレスキナリー]の管理人。世界中のモレスキンユーザーのページの紹介、カスタマイズ方法、情報の活用方法、モレスキンに合う文房具、“手書き”や“記録”にまつわる文化記事まで幅広く掲載している。ロンドン在住。